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被災後の住宅復旧準備

建築士が沈下修正工事を相談されたら読む本

2026年7月28日に発生しました
熊本地震で被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げます

知人の安否が気になりましたが
SNS上で怪我もなく無事とのことで
ホッとしました

このあとも不便なことが続きますので
安全に過ごしてほしいと思います

 

2年半前に起こった能登半島地震で
新潟市でも広く震災被害を受けました

建物の被害はそれほどではなかったものの
我が家の地盤が15センチほど沈下しました

当時の様子は能登半島地震以降の記事
お読みいただければと思います

その中で得た復旧着手までの手順
お伝えしたいと思います

※もちろん行政や状況によって手順は
変わりますので都度ご確認をお願いします

※今回は文字だけの長文です

 

①発災直後

まずは建物の写真を撮っておきます
全体、アップ、内も外も、
これはどうかな?と思うようなところでも
全体とアップをそれぞれ撮っておきます

数日で応急危険度判定が入ります
これは現在の建物でこのまま居て良いかを
判定したもので、罹災証明とは関係ありません

判定が安全側であっても不安を感じたら
遠慮なく避難所へ行きましょう

②応急的な修繕は写真と領収書を保存

建物をとりあえず住める状態にするため
修理をする場合は
・修理する部分の工事前中後の写真を撮る
(業者さんにお願いするのもOK)

・業者さんから工事内訳が分かる見積りと
領収書をもらっておく

③保険会社に確認連絡

火災保険が該当すると思いますので
保険会社へ連絡します
・地震の被害で保険が使えるか確認
・使える場合は被災調査を依頼

1回目の調査で納得いかない場合は
再調査をお願いします
ちなみに弊社お客さまで、2回目調査で
被災度が上がったお宅もありました

被災度で金額が決まっているので
工事をする・しないに係わらず
確定後すぐに振り込まれます

④発災から数週間

罹(り)災証明のための調査が始まります
(1回目は外部のみの調査で判断)

この罹災証明の被災認定区分
今後の建物修繕でとても重要です

罹災証明で判定される割合は
・屋根    10%
・柱・耐力壁 30%
・外壁    50%
・基礎    10%

特に外壁が少しでも被害を受けていると
被災区分が上がります

(我が家は基礎のクラック程度だったので
最低の被災区分一部損壊でした)

※詳しくは内閣府発表の
災害に係る住家の被害認定基準運用指針

被災区分が上がると補助金額も上がりますので
修繕の選択肢が増えます

被災区分に納得がいかない場合は再調査
3次(3回)調査までお願いできます

驚くことに
「被災区分が下がるかもしれませんよ」

再調査を踏みとどまるよう言われることが
ありますが、内部の被害がひどい時は
3回目の調査で中も見てもらえますので
被害の度合いで判断します

ちなみに建物の傾き
かなり傾いていないと被災区分は上がりません
1/60以上1/20未満で準半壊から半壊程度です

⑤修繕見積り・申請

・修繕のための見積もりを業者さんにお願いする
・内容を確認して補助金申請(業者さんが代行)
・申請承諾の手紙が届いたら着工
・工事前中後の写真撮影をする
・補助金請求申請
・2カ月後くらいに業者さんに補助金入金

・応急的に工事したものは別途申請

概ねこんな流れです

●沈下修正業者選びは慎重に

傾いた建物を水平垂直に直す
沈下修正工事をする場合は
業者さんの選定を慎重に行ってください

建物の健全性を損なう工事をしてしまう
建築基準法を無視した
にわか専門業者が大量に発生します

できることならば設計事務所の建築士か
健全な修繕を志している工務店さんに
ご相談いただきたいと思います

困ったときはコチラの書籍をお読みください

曳家岡本口伝 建築士が沈下修正工事を相談されたら読む本

曳家岡本口伝 構造から直す本気の住宅再生

岡本さんには
この2年間とてもお世話になりました
沈下修正工事を数件お願いし
いろいろと勉強させていただきました

書籍・建築士が~~読む本には
弊社の現場も紹介されています

一般の方も建築士さんも参考になるはずです

建物が健全に修復されることは
住む人の命に直結します

建物が健全に修復されますことを
願ってやみません