
間もなく上棟予定の
小杉のまちなか山荘
FPの家(弊社採用約30年)
と
大型パネル(弊社初!採用)
の組み合わせは
全国で初コラボらしいです。
今回は
・平屋 22坪
・耐震等級3
・外皮平均熱貫流率のUa値0.32w/m2k
=HEAT20基準のG2(0.34)をクリア
丈夫で暖かい住まいです。
ここで少し解説
●FPの家
105または120ミリのウレタン断熱材を
工場でパネル化した製品。
上棟した骨組みにパタパタと はめ込んで
断熱工事と窓の位置決めが
いっぺんに終わって便利。
気密工事と断熱工事が簡単にできて
経年劣化もほぼなし。
●大型パネル
・幅3~4m程度の壁を工場であらかじめ作って
上棟はその壁を建てていく
・一日で屋根の防水作業までできる
・ほとんどの窓が設置されてくる
・現場で行なっていた重労働を工場で済ませられる
重労働とは、狭い作業足場の間を
・重い耐震ボードの運搬・取りつけ
・重いトリプルサッシの運搬・取りつけ
・それらの狭所・高所作業
など、他にもいろいろ。
住宅が高性能化していく中で
現場での取り付け作業は
大工さんの負担がとても大きく
申し訳ないばかりです。
工場で可能な限り済ませられれば
クライアントさんにとっても
精度の高さにより
安心していただけますので
メリットが大きいのです。
↓出荷待ちのFPパネル組み込み大型パネル
先日、上棟に先立ち
大型パネル工場を見学してきました。
FPパネルと大型パネルの
組み合わせは無駄なのでは?
という疑問は一蹴され
すでに窓の位置が決まっている
FPパネルの大型パネル化は
メリットが大きく上回ります。
今後は
大型パネル工法を利用した建築を
弊社の標準施工にしようと
心に決めた瞬間でした。
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以下、建築関係者さん向けの専門的な内容です。
大型パネルとFPパネルの組み合わせで
設計時の注意点はひとつ。
FPパネルをあらかじめ組み込んだ
大型パネルの壁途中では
金物工法のドリフトピンを
2方向打ちができませんので
構造計画時に気をつけること。
↑ドリフトピンが1方向しか打てない
今回は2カ所だけ
在来ホールダウンになるよう
色々やり繰りして解消しました。
恥ずかしながら弊社では
金物工法も初採用で
・構造計算と
・構造計画と
・大型パネルの納まりに
何度も行ったり来たり。
自社の課題が浮き彫りになった点でもあります。
課題をクリアしながら
より良い住まいを目指します。