2026/02/28
日本経済新聞 電子版に
「縮む住宅、新築は70年代並み狭さ
マンション10年で3%縮小」
という記事が掲載されました
首都圏では敷地面積の縮小や
建築費の高騰を背景に
住宅の面積は
小さくなる傾向にあります
建築戸数も多いため
平均延べ面積はこの10年で
着実に減少しています

※女池のまちなか山荘/中央の一段低い家
ここ新潟のような地方都市でも
流れは同じで
20年前は40坪前後が一般的でしたが
現在は30坪前後さらに20坪台の
住まいも珍しくありません
では
1970年代の「小さな家」と
今の「小さな家」は
何が違うのでしょうか
最も大きな違いは
住宅の温熱性能(省エネ性能)です

※セルロースファイバー断熱材を吹き込み
断熱・気密性能の向上により
少ないエネルギーで冬は暖かく
夏は涼しく過ごせるようになりました
この性能を前提に
設計できるようになったことが
住まいの考え方を大きく変えています
かつては
和室・居間・台所などを
廊下で区切る間取りが一般的でした
しかし現在は
リビングを中心とした一体空間が可能です
(LDKの考え方も変化してきましたが
それはまたいつか)

玄関や階段も含めて
ゆるやかにつなげることで
温度差が生まれにくくなり
寒い場所をつくらず
結露のリスクも抑えられます
人にも建物にもやさしい環境が
小さな家を現実的な選択肢にしています
そしてこれから大切なのは
「面積の広さ」
ではなく
「体感の広さ」です

視線がどこまで抜けるか
窓からどの方向に光が入るか
天井の高さに変化をつけるか
床の素材を連続させるか
空間が緩やかにつながり
外部の景色まで取り込めれば
実際の坪数以上の伸びやかさを
感じられます

数字では測れない心地よさこそが
住まいの価値を左右します
小さいことは
決してマイナスではありません
面積よりも質を高めることが
これからの住まいづくりの鍵になります





