自宅の取材を受けて10年前を想う

新潟県内の地元住宅雑誌から

2019年春の巻頭特集として

我が家「まちなか山荘」

の取材を受けました。

住まいnet新潟の取材で撮影中

築10年の節目に

当時の考えを思い出してみました。

・吉村順三さんが設計する山荘のように簡素な住まい

・小さな居場所がたくさんある

・素朴な素材=廃番のないもの

・経年変化が美しい素材

・経年変化が自然で緩やか

・シンプルな設備

・しっかり気密・断熱・計画換気

・総じて暮らしがシンプルに

蜜ろうキャンドルを飾った吉村障子

住まいの目的は

「家」そのものではなく

「暮らしぶり」。

 

10年経った今、目指した暮らしが

概ね実現していることに、

背伸びしながらもトライして良かったと

改めて思いました。

 

もちろん

改善した方が良いところもありますが

反省はその後の仕事に生かされています。

まちなか山荘リビングを吹き抜けから

そして当時、悩みに悩んで

基本に立ち戻り選んだ素材たち。

どれもそれぞれの魅力を

増しています。

まちなか山荘南側の大開口窓と吉村障子

その中でも外壁は

実際に見られた方には好評で、

10年経っても古さを感じさせない

と嬉しいお言葉をいただきます。

 

杉板の外壁を選んだ理由は

・思いのほか長持ち(25年〜30年)

・経年変化しても風合いが良い

・いつでも手に入る素材

いずれシルバーグレイに変化するので

最初から木目を生かした

グレー系の塗装を施しました。

 

変化の途中が美しくない

というのが塗装の理由で、

保護の目的は二の次。

夕景撮影のため、陽の落ち具合と、車のヘッドライトのタイミングを図る

木の外壁は、雨風に対し

そのままでも十分に耐えるからです。

 

さすがに南側と西側の

日射が厳しい面は塗装も落ちて

木目が浮き彫りになるほど。

 

でも それがかえって、

建物に力強さを与えて

当時は想像できなかった印象に

変化したのが収穫です。

冬のおもてなしは、いつものピエンロー鍋と人参のマリネ

さて、

撮影終了後は、いつものように

スタッフさん達をお昼ごはんで

おもてなし。

 

ライターさんは8年前にも

我が家を取材されていて、

当時のことを良く覚えておいででした。

楽しくワイワイと囲む食卓

今回も8年前と同じメニュー。

・ピェンロー鍋

・人参のマリネ・酢入れ忘れ

・鍋の汁で雑炊

・自家焙煎珈琲交響楽 の珈琲

 

ずいぶんとお引き留めして

しまいましたが、

このあとも取材とのことで

お腹を満たしていただいて

お見送り。

 

今日の取材記事は来年の春先に

掲載される予定ですので、

日程がハッキリしましたら

改めてお知らせします!

(じゅん)