日本の食料廃棄が子供に伝わった

一週間くらい前か、もっと前か・・

子どもたちに
日本の食料廃棄の話しをしました。

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そんなことなど すっかり忘れていた昨夜
一番上の娘(10歳)が
苦手なものも入っている
おかずを残さず食べ終えたのです。

父「おお、よく全部食べたね~。」

娘「だって日本って、すっごい(量の)食べ物を捨ててるんでしょ?

もったいないから全部食べた。」

父「・・・(涙)」

感無量です。

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子どもに話した食料廃棄の内容は、

「日本で捨てている食べ物が600万トン
世界中で困っている人にあげている食料品が300万トン」。

子ども相手なので大雑把ですが
平成28年の政府広報に出ている数字です。

数字だけでは想像がつきにくい子どもでも
日本の廃棄量が世界の援助量の倍
ということに目を丸くしていました。

この600万トンは
いわゆる食品ロス=売れ残りや食べ残しなど
純粋に食べることができた量で
一般家庭(300万トン)と
企業(300万トン)から出た合算です。

(民間の試算では、もっと多いようです。1.5倍くらい)

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食料消費量は
政府広報の数字から逆算すると9,300万トン
そのうち廃棄された食品は2,800万トン
(食品ロス+食べることができないゴミなど)。

1人が3%くらい買う量を減らすと
お財布にも環境にも優しいという試算になりますね。

1人が3%くらい余計に買うのをやめて
食料援助へ回すと
簡単に世界の食料品援助量が倍になりますね。

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実は

援助されているのは日本。

日本の食品自給率は40%を切って
世界中から食料品を輸入。

お金を払っているとしても
日本への輸出が止められたら
すぐに食糧危機です。

ところが

食料廃棄がなくなれば
ほぼ自給は可能なのです。

難しい話は横に置いても
食べ物を捨てず大切にする
「モッタイナイ」の精神を発揮するだけで
家庭も世界も救われるのです。

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子供に食品廃棄が伝わったのが嬉しくて
建築とは関係ないブログになってしまいました。

でも、

まちなか山荘のコンセプトは
日々の暮らしの中で
世界の環境や貧困を意識することの
積み重ねでもあると思っています。

じゅん