ココロに残る建築

心に残る建築 レインボータワー

45年間
新潟市のシンボルとして存在した
レインボータワー(新潟市中央区万代)が
今年2018年8月末から解体されますね。

新潟市西区赤塚に住んでいましたので
子どものころは万代へ滅多に行くことはありませんでしたが
行けば親にお願いして乗せてもらい
そのたびに嬉しく、ワクワクする存在でした。

友人からも惜しまれる声が聞かれ
『こんなにも新潟で愛着を持たれた建築があっただろうか』
と考えてみても(個人的に)数えるほどしかありません。

旧新潟県庁舎(新潟市役所に建て替え)

新潟交通電鉄・新潟県庁前駅舎(現存せず)

日本海タワー(現存、閉館)・・・。

(あとは忘れてしまっているのか、思い出せません)

新潟交通電鉄の路面電車は
それ自体にもワクワクしましたが
路面電車とすれ違う「コト」の存在に
ワクワクしたものです。

自分が設計し造る住宅や建物は
さりげなく
なるべく主張しないよう心がけていますが、

こんなふうに心に残り
建築主をはじめ
地域からも愛着を持たれる建築でありたい、

と思っています。

そのためには
自然素材を使った職人の手仕事によるもの

廃番のない
いつでも修理や造り替えのできるもの

低く抑えめの建物

植栽による街へのおすそ分け

それらを組み合わせる設計力の研鑽を
日々心がけています。

 

木の外壁の外観 夕景
グレーの木の外壁・三角屋根が目印