![塀垣 改修 杉板](https://www.machinaka-sansou.com/mt-riv-arch_wp/wp-content/uploads/2018/05/img_1641-768x768.jpg)
お世話になっている造園屋さんから
ご自宅の塀垣 建て替えのご依頼をいただきました。
打ち合わせの合間に塀と植栽の関係について
レクチャーいただきながら
どのような仕上げにするか検討します。
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建物は、単独では成り立ちません。
建物、庭・植栽、近隣との関係、
どれも主張しすぎることなく
調和して落ち着いた佇まいになる、
ということは知っていました。
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しかし、塀と植栽・建物の関係は
あまり意識したことがありませんでした。
確かに、
こうして古い塀を撤去してみると
丸見え過ぎて、落ち着きません。
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造園屋さんのレクチャーで
・京都は特に塀が必ずある。
・塀は道路ぎりぎりに立てず、少し内側になっている。
・塀の手前にも植栽し、奥行きを感じさせる工夫がある。
と教えをいただき、
意識しながら、塀の位置を決めました。
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新しい塀垣の高さは
以前と同じ1,800mmほどになるよう
下地となる杉の柱をアルミの支柱に取り付けます。
これは(株)山川建築事務所でいつも使う手法で、
地面に木が触れず、塀が長持ちします。
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水回りなので、
スキマは空けず陰影のある張り方で
杉の板を取り付けます。
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塀があることで
塀の向こうの樹木が見え隠れすること、
手前の植栽との関係で奥行きが生まれ
結果、建物が落ち着いて見える、
という調和が生まれます。
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真新しいので、浮いた感じはありますが
いずれシルバーグレイに落ち着き、
ますます調和が深まります。
5年、10年後が楽しみな街角になりました。
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「年数を経た先が楽しみ」
そんなことをいつも意識していますが
今回は更に良い経験をさせていただきました。
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ついでにご自宅の中庭を拝見。
古い民家と相まって、静かな佇まいにホッとしました。
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潤