塀と植栽

お世話になっている造園屋さんから

ご自宅の塀垣 建て替えのご依頼をいただきました。

 

打ち合わせの合間に塀と植栽の関係について

レクチャーいただきながら

どのような仕上げにするか検討します。

古くなった竹垣。しかし、建物が落ち着いて見える。

 

建物は、単独では成り立ちません。

 

建物、庭・植栽、近隣との関係、

どれも主張しすぎることなく

調和して落ち着いた佇まいになる、

ということは知っていました。

柱を直接地面に建てていたので、倒れる寸前

 

しかし、塀と植栽・建物の関係は

あまり意識したことがありませんでした。

 

確かに、

こうして古い塀を撤去してみると

丸見え過ぎて、落ち着きません。

見せたくない水回りの給湯器や窓

 

造園屋さんのレクチャーで

・京都は特に塀が必ずある。

・塀は道路ぎりぎりに立てず、少し内側になっている。

・塀の手前にも植栽し、奥行きを感じさせる工夫がある。

 

と教えをいただき、

意識しながら、塀の位置を決めました。

コンクリート製の基礎にアルミの支柱を立てて、腐らないよう工夫

 

新しい塀垣の高さは

以前と同じ1,800mmほどになるよう

下地となる杉の柱をアルミの支柱に取り付けます。

 

これは(株)山川建築事務所でいつも使う手法で、

地面に木が触れず、塀が長持ちします。

下地となる杉の柱を取り付けたところ

 

水回りなので、

スキマは空けず陰影のある張り方で

杉の板を取り付けます。

塀で奥の紅い紅葉も、手前の紅葉も映えてきた

 

塀があることで

塀の向こうの樹木が見え隠れすること、

手前の植栽との関係で奥行きが生まれ

結果、建物が落ち着いて見える、

という調和が生まれます。

自然に生えた紅葉が、ちょうどいいアクセントに

 

真新しいので、浮いた感じはありますが

いずれシルバーグレイに落ち着き、

ますます調和が深まります。

5年、10年後が楽しみな街角になりました。

崩れ積みの低い石垣と新しい塀垣

 

「年数を経た先が楽しみ」

そんなことをいつも意識していますが

今回は更に良い経験をさせていただきました。

 

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ついでにご自宅の中庭を拝見。

古い民家と相まって、静かな佇まいにホッとしました。

 

 

 

手入れされた中庭